北海道の地震でなぜ大規模停電?
今朝方起きた北海道での地震……。
実は昨日まで北海道にいたので、他人事だとは思えませんでした。
さらに、今回の地震では停電が北海道全域で起きています。
地震に伴い火力発電所が緊急停止し、需給バランスが保てず、水力発電所を含むすべての電源が停止したことが原因のようです。
ただ、ここで疑問が…。
「需給バランスが保てず、すべての電源が停止」とはどういうことなのか??
実は家庭などで使う電気は、発電所から一定の周波数で送られているそうです。
ただ、電気は貯蔵できないため、常に需要に合わせ供給を調整し、バランスを保つ必要があります。
このため、通常、電力会社は需要を予測して発電する量を調整しています。
(中部電力さんのホームページより)
今回は地震が起きた当時、北海道の電力需要のほぼ半分を賄っていた「苫東厚真(とまとうあつま)発電所」が緊急停止し、発電する量が急激に減りました。
大規模な発電所が止まると需要と供給のバランスが崩れ、発電機が損傷する恐れがあるため、北海道電力では、地震発生時に稼働していた他の3か所の火力発電所も運転を停止せざるおえずに今回の大規模停電となったようです。
ちなみに、このようなすべての発電所が停止する現象は「ブラックアウト」と呼ばれているようで、こうした現象が起きるのは、北海道電力が昭和26年に設立されて以来、初めてだそうです。
苫東厚真発電所では、タービン付近から出火を確認したことから、少なくとも復旧には1週間以上かかるとのこと。
そのため、それ以外の発電所での再稼働を現在進めている最中であり、今晩中に約100万戸分の供給を目指すそうです。
ちなみに2018/9/6 18時時点では下記市町村の一部では停電が解消されています。
旭川市、士別市、名寄市、上川町、愛別町、東神楽町、当麻町、東川町、深川市、比布町、北竜町、妹背牛町、札幌市、小樽市、岩見沢市、三笠市、美唄市、砂川市、奈井江町、歌志内市、赤平市、芦別市、滝川市、新十津川町、安平町、由仁町、長沼町、南幌町、喜茂別町、上士幌町、室蘭市、苫小牧市、占冠村、日高町、泊村、函館市、今金町、神恵内村
9月の北海道とは言えども、日によっては暑い日があるみたいなので、早く電気が北海道全域で使えるようになりますように…。
被災された方々の無事をお祈り申し上げます。